清水エスパルスは1-1で徳島ヴォルティスと引き分け、今季公式戦4戦負けなし(1勝3分け)となった。前半23分、PKで先制点を献上。この日はジュビロ磐田との「静岡ダービー」からスタメン10人を変更して臨み、攻撃がちぐはぐになった。平岡宏章監督(52)は「全員いい状態でいる」と出場に飢えている選手を起用。今季、ユースからトップ昇格したFW千葉寛汰(18)ら若手の躍動に期待したが、見せ場はなかった。

勝利を求めて指揮官も勝負に出た。後半17分に選手4人を同時に交代。異例の「4枚替え」で打開策を探った。リーグ戦で2試合連続得点中のFW鈴木唯人(20)やMF白崎凌兵(28)ら主力がピッチに立つと流れが好転。主導権を握り返した。

同23分、鈴木唯がドリブル突破からクロスバー直撃のシュート。途中出場の若きエースがゴールに迫ると、試合を振りだしに戻した。同25分、MF神谷優太(24)がゴール中央からの直接FKを決めて同点。柏から加入した新戦力が移籍後初得点を挙げた。勝ち越しゴールは奪えなかったものの、追う展開から勝ち点1を獲得。今季の清水は負けない。【神谷亮磨】