青森山田がダブルヘッダーを制し、2連敗からの3連勝で予選リーグを2位で締めた。第1試合は長崎総合科学大付に0-0からのPK戦の末に勝利。GK鈴木将永(しょうえい、2年)がPKを1本ストップする活躍をみせた。第2試合は途中出場のMF桜井廉(2年)が決勝ゴールを奪い、東海大福岡に1-0で競り勝った。今日20日、柏レイソルU-18と3位決定戦を戦う。

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新守護神候補の鈴木が息を吹き返すビッグセーブだ。第1試合の長崎総合科学大付戦は、0-0のままPK戦に突入。先攻の青森山田は1人目のキッカー、FW小湊絆(つな、2年)がまさかの失敗。その後は連続で成功し、2-2で相手の3人目を迎えると、鈴木は右に飛んでシュートを止めた。「自信は正直なかったですが、チームを勝たせられるGKになりたいので、1本止めて勝てたのは自信につながる」。背番号は「12」。今大会で「1」を背負うGK代田昂大(2年)とのレギュラー争いで、アピールに成功した。

シュートを止める直前に黒田剛監督(51)から「将永、駆け引きしてみろ」と声をかけられた。キッカーは自分から見て右に蹴る確率が高いと判断。左に動くようなそぶりを見せつつ相手を揺さぶった。「ミスしてもいいので、どうしたら相手にプレッシャーを与えられるか、迷わせることができるかを考えました」と完璧にコースを読んだ。

今大会は名古屋U-18と広島ユースに敗れ、いきなり2連敗。鈴木は初勝利を挙げた3戦目の大津戦で初出場すると、この日の長崎総合科学大付戦でも先発して連続完封。「なかなかうまくいかない試合だったが、守備陣で声をかけ合いながら耐えて、失点ゼロでいけたのは良かった」。予選最終戦の東海大福岡戦は不出場だった。

鈴木は中学から青森山田に通い、自宅から学校までは徒歩5分圏内だという。小学6年時だった16年度の全国選手権で、同校がGK広末陸(23=JFLラインメール青森)らを擁して初優勝したのが印象的で「こういう舞台に立って、自分の存在を大きくしたい」と進学を決断。生粋の地元っ子が常勝軍団で不動の守護神を目指す。【山田愛斗】