北海道コンサドーレ札幌は浦和と1-1で引き分け、J1記録を更新する開幕から6戦連続ドローとなった。

【詳細スコア】札幌-浦和

前半PKで先制を許し、後半27分MF金子拓郎(24)の同点弾で追いついた。だが同32分、MF荒野拓馬(28)がレッドカードを受けて退場。1人少ない状況で残り時間を戦い、勝ち点1を守った。最後は右足をつりながらプレーをやりきった金子は「惜しいシーンまでいけていた。10人でも点を取れたんじゃないか」と悔しさを見せた。

今季初勝利&クラブJ1通算100勝目をまたも逃した。試合は荒れた。激しくぶつかり合った。レフェリーの判定に納得のいかなかったペトロビッチ監督(64)が後半ロスタイムに抗議する場面もあった。そのため、7分と表示されていたロスタイムは終了まで14分に延びた。「疑問はありました。試合全体を通してレフェリーがいい出来ではなかったのは確か」と指揮官。ただ、ピッチ上の選手に「1人少ないなかでも得点を目指したし、非常に厳しい状況のなかで最後までよく走り、戦い、ゴールを目指した選手をたたえたい」と評価した。

開幕からリーグ6戦負けなしはJ2時代の00年の5戦無敗(4勝1分け)を更新するクラブ初だが、未勝利であることも忘れてはならない。「次は絶対に勝つという気持ちで臨みたい」と金子。公式戦8試合の過密日程の4月がスタートした。試合後にはチーム全員で円陣を組み、同監督から次戦へのゲキも飛んだ。DF岡村大八(25)は「ミシャは熱くなってはいたけど、チームが1つになった瞬間だった」と話す。“無敗”は勝利で継続させたい。【保坂果那】