J2アルビレックス新潟は3日、アウェーで勝ち点で並ぶ13位ロアッソ熊本と対戦(えがおS、午後1時)する。2日は聖籠町で最終調整を行った。

3連勝を狙った3月30日の前節千葉戦は試合終了間際に失点し、0-1で惜敗。2敗目を喫し、勝ち点は9のままで順位は11位に落とした。中3日で続いた3連戦のラストは総力戦で臨む。優位に試合を進めるためにもFW谷口海斗(26)は「古巣」から先制ゴールへの意欲を見せる。

谷口が本能むき出しで、ゴールに迫る。中3日での3連戦ラストは4年ぶりJ2に復帰した古巣・熊本との対戦。「いい準備はできている。ゴールに向かう姿勢を出して、チームの攻撃を引っ張りたい」と力を込める。

熊本には20年に在籍し、34試合に出場し18得点を奪い、J3リーグ得点王を獲得。新潟へのステップアップ移籍につなげると、J2初挑戦となった昨季はチーム最多13得点の活躍を見せた。「(熊本には)一緒に戦った選手がいるし、お世話になった大木監督やスタッフ、サポーターに成長した姿を見せたい」と思い出の地で“恩返し弾”を狙う。

前節3月30日の千葉戦は1トップで先発出場もシュート1本に終わる不完全燃焼。チームもMF高木善朗(29)、MF本間至恩(21)らがファウルで止められ攻撃にリズムを作り出せずにいると、後半ロスタイムに元新潟DF鈴木大輔(32)に恩返し弾を食らい、0-1で敗戦。「(ファウルを受けないためには)ボールを離すタイミングや距離感が大事。2タッチ以内のプレーを増やすためにも(最前線の)自分がもっとパスを引き出さないと。次に生かす」。

ともに2勝3分け2敗での11位新潟と13位熊本は勝ち点9で並ぶ。新潟は浮上のきっかけをつかむためにも、ここまで7試合11失点の熊本守備陣をしつこく攻め立て、白星を奪いにいく。今季3得点の背番号7は「個のところで相手より上回ることが重要。チャンスを確実に生かして、勝利に貢献したい」と強い決意を口にした。【小林忠】