セレッソ大阪の元日本代表MF乾貴士(33)が、クラブから当面の謹慎処分を受けたことが10日、分かった。同日のJ1リーグ・ヴィッセル神戸戦(ノエスタ)はベンチ外となった。

乾は前節5日の柏レイソル戦(ヨドコウ)に先発したものの、0-1で迎えた後半17分に途中交代を命じられ、ベンチ前に戻った際、労をねぎらった小菊昭雄監督(46)らの手を払いのけ、交代に対する不満の態度を示していた。

その試合後、小菊監督は「負けず嫌いな性格で、責任感がああいった形になった」と一定の理解を示しつつ「セルフコントロールをしていかないといけない」と反省も促していた。

今回の事態を重くみたクラブは試合後、乾に練習参加を含めた当面の謹慎処分を言い渡した。翌6日のオフをはさみ、その後の練習から参加を許さず、この日の試合もベンチ外だった。

クラブ幹部によると、今回は小菊監督の意向は関係なく、クラブとして一致団結するチームの輪を乱す行為として、厳しく判断したという。

乾は過去にも、11年5月のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のガンバ大阪戦で、前半だけで交代を命じられ、ハーフタイムに控室で激高。当時のレビークルピ監督の判断で、その後の公式戦4試合の出場禁止を含む謹慎処分が決まった。この時はクラブは公式発表していない。