セレッソ大阪小菊昭雄監督(46)は17日、17歳のMF石渡(いしわたり)ネルソン(17)が、18日のルヴァン杯1次リーグ最終節の大分トリニータ戦(昭和電ド)の遠征メンバーに入ったことを明言した。

出場すれば、トップチームでの公式戦デビューになる。

オンライン取材に応じた指揮官は「彼を含め、若い選手は同行させ、貴重な経験をさせたいと思う。全員がいい準備をしてくれているので、全員で戦いたい」と期待した。

ベンチスタートとなった場合、試合展開によっては出場機会がなくなるかもしれない。それでも、C大阪は既に1次リーグ突破を決めており、17歳の公式戦デビューの可能性は高い。

ナイジェリア人の父、日本人の母を持つ石渡は、国籍は日本で、本来はユース(U-18)所属の高校2年生。185センチの大型ボランチで、下部組織出身の逸材として早くから、トップデビューが期待されていた。

1月の宮崎キャンプに抜てきされた石渡は、当時から小菊監督がシーズン中の起用を示唆。2月にはJリーグの公式戦に出場可能となる2種登録が完了し、4月からチームに本格合流していた。

愛称「ネル」と呼ばれ、先輩プロと遜色のないプレーをしてきた。石渡より1学年上の高校3年生、17歳FW北野颯太は、既にプロ契約を結んでいる。

C大阪の前身ヤンマー時代のレジェンド、ブラジル出身のネルソン吉村さん(日本国籍取得後は吉村大志郎、享年56)と同じ名前の石渡が、ついにJリーグでベールを脱ぐ。

◆石渡(いしわたり)ネルソン 2005年(平17)5月10日、京都府生まれ。西京極JSC、C大阪西U-15、同U-18に進み、今季から2種登録でトップチームに。背番号37。20年にU-15日本代表、21年にU-16日本代表候補に。現在は大阪の私立興国高2年に在学中。185センチ、71キロ。