日本サッカー協会は25日、元専務理事、森健児(もり・けんじ)さんの死去に関して、川淵三郎元会長(85)のコメントを発表した。

「突然の訃報に接し、驚きを禁じえない。実務に関する能力が非常に高く、Jリーグ立ち上げのときには定款や規約づくり、Jリーグ関連会社の創設などに力を尽くしてもらった。Jリーグ立ち上げの功労者と言っていい。Jヴィレッジの設立の際にも三菱養和会を造った経験を生かし、東京電力と密接な連携を取って、日本サッカー初となる素晴らしいナショナルトレーニングセンターの建設に尽力した。彼の功績があってサッカーの基礎が築かれたといっても過言ではない。心から感謝と哀悼の意を表します」。

森さんは24日、死去した。85歳。広島県出身。1968年メキシコ五輪銅メダリスト、故森孝慈・元日本代表監督の兄。当時の日本リーグのプロ化を推し進め、91年のJリーグ法人設立時に専務理事となった。98年から02年まで日本協会専務理事を務めた。