現在17位でJ2降格の危機に立つヴィッセル神戸は、7日の天皇杯準々決勝で本拠地ノエスタに鹿島アントラーズを迎え入れる。

リーグ戦の前節3日京都サンガ戦では、攻守に精彩を欠いて0-2と痛恨の敗戦を喫した。中3日で迎える公式戦へ、6日にオンラインで取材に応じた吉田孝行監督(45)は「(京都戦の)ダメージは非常に大きかった。自分自身もそう。ただ下を向いても、結果は帰ってこない」と、気持ちを切り替える。

指揮官は「もちろん、現実的に残留が一番、自分たちの大事なところ」と言及。改めてクラブにとって優先すべき試合を理解した上で、3大会ぶりの優勝が懸かる天皇杯へは「決して軽くは見ていない」と強調し、チーム内の競争を促す意味でも「出ていない選手にも、チャンスを与えたい」とターンオーバーの方針を示した。故障から復帰した33歳のベテランFW藤本ら、控え中心の先発になりそうだ。

多くの主力は、10日のリーグ名古屋グランパス戦へ温存されるか、ベンチスタートとなり、故障で別メニュー調整していたMFイニエスタやFW大迫は、引き続いて欠場となりそうだ。

吉田監督は今後リーグ戦8試合のうち、6試合をホームでできる優位性を理解した上で「ここからホームで連戦でできるし、泥臭くても何でもいいので、勝ち点を積み重ねていく。一致団結で取りたい」と、J1残留について強い決意を示した。

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