大型台風14号の脅威を受けて、ドタバタの末に試合が決行された。当初、キックオフの予定は午後3時。夕方以降の天候悪化が予想されたために前日には午後1時に変更、さらにこの日朝8時には正午開始と2回の変更で3時間前倒しとなった。
もちろん、異例中の異例だ。Jリーグならサポーターの移動なども考慮して早々と中止が決まりそうなものだが、アマチュアリーグのJFLではそうもいかない。延期の場合会場確保が難しく、運営など準備をやり直すのも大変。この日ホームのホンダロックSCは企業チームで、社業をこなしながらの部活動。延期には相当な負担がかかる。
「アウェーの選手を今日中に無事に帰すことを最優先した」とJFLの上保毅彦業務執行理事。空路で大阪から宮崎入りした鈴鹿だが、この日夕方以降の便は欠航。試合後に「落ち着かなかったし、帰れなくなる可能性もあった」と三浦泰年監督はギリギリの対応だったことを明かした。
結局チームは試合後すぐに隣県熊本の新八代までバスで移動。新幹線を乗り継いで新大阪に向かい、そこから深夜にバスで鈴鹿に戻ることになった。5時間半の往路に対し、復路は9時間半。「確かに、移動は大変だけど、僕は試合出場時間が短いから平気」とカズは話したが、移動が負担になることは間違いない。
台風の影響が心配された試合は、時折強い風と雨はあったものの、大きなアクシデントもなく終了。選手だけでなく、審判や報道陣も宮崎から送り出した上保氏は「何とか無事にできてよかった」と安堵(あんど)の表情を見せながら話した。
鈴鹿は7月30日に予定されていたアウェーのホンダFC戦が14日の水曜日に延期されたため、3試合連続のアウェー戦。11日の高知戦ユナイテッドSC戦(高知)、14日のホンダFC戦(静岡・エコパ)、17日のホンダロック戦(宮崎)と続いた。往復12時間のバスで高知に行き、中2日で往復6時間のエコパ移動、さらに宮崎戦は往復15時間。1週間で計33時間移動していたことになる。
過酷な3連戦を3連敗。三浦監督は「言い訳ができないのがサッカー。メンバーをどうするか、交代をどうするかなど、采配の責任もある」と受け止め「何度転んでも、立ち上がっていくしかない」と前向きに言った。次の25日は、京都・サンガスタジアムでのホーム戦(対東京武蔵野ユナイテッドFC)。また移動はあるが、同監督は「2日間休み、次の試合に向けて準備をしていきたい」と話していた。



