22年連続41度目出場の札幌第一が札幌東を3-2の逆転で下し、初戦を突破した。前半一時2点ビハインドも、同37分にFKでMF広長渓斗(3年)が1点をかえすと、後半は10分に先発唯一の1年生、MF内海凌太が同点ゴール、途中出場のFW藤井蓮(2年)が勝ち越しゴールを決めて制した。高円宮杯U-18プリンスリーグ北海道では8チーム中最下位で6年ぶりの下部リーグ降格が決まったが、今季最後の大会で意地を見せる。

2点を追う展開。札幌第一ベンチでは「このまま負けていいのか」と気合の入った声が響いていた。PKとFKで札幌東に2点先行を許した。前半37分の広長のFK弾で1-2で折り返した。「自分が決めないといけないと思っていた」と広長。佐藤祐介監督(49)は「あの1点でみんなもやれるんじゃないかと自信が出てきたんじゃないか」と振り返った。主導権を奪い返し、後半の連続得点での勝利につなげた。

3年生は特に気を吐いている。プリンスリーグ北海道では、7位だった16年以来の降格が決まった。1分け13敗の勝ち点1で勝利をつかめなかった。リーグ終了後、今大会に向けて目の色が変わった。練習中に声が出るようになり、一丸で集中。広長は「後輩に勝ちを見せてあげたい。ずっと負けが続いたので」。悔しさを力に変えて勝利を目指した。

練習メニューから練習試合や公式戦のスタメンまで、選手が決定する。同監督は「自主性や責任を持たせている」と狙いを話す。今季これまで3年生が中心となって決めてきたが、今大会は全学年全員での話し合いで決めた。この日は3年生は4人だけ。結果を求めて布陣を組んだ。

16日の2回戦、札幌光星戦も相手を分析した上で先発を組む。相手は今夏の高校総体で全国大会に出場。プリンスリーグでも2-4、2-3で敗れた。それでも「厚別に行きたい」(広長)と勝利への貪欲さが生まれたチームは、準々決勝までが行われる旭川では負けられない。【保坂果那】