今季限りで現役を引退するJ2横浜FCの元日本代表MF中村俊輔(44)が10日、神奈川・横浜市内で会見を開いた。紺スーツに紺色のネクタイ姿で登場し、第一声は「明るく楽しい時間にしたいと思うので、よろしくお願いします」。その後、小野伸二や三浦知良らからのメッセージ動画を見終えた後、報道陣からの質問に応じた。

一問一答は以下の通り。

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-リスペクトできる選手やすごいと思う後輩は

俊輔 先輩は井原(正巳)さんと川口能活さん。それはマリノスで新人で入ってきて自分が、すぐに気付きましたね。よくしてくれましたし、プロってこうなんだ、しかも代表の上まで行く人はこうなんだというのを毎日見られたのは運がよかったと思います。あとはボンバーかな、中沢選手でしたね。年下は、うーん、長友さん、長友さんですね。やっぱり、ビッグクラブに行く階段っていうのが、最初は大学生で太鼓持ちしてたのに、急に強化指定に入って、そこから急に代表、イタリアへ行って、インテルへ。この年数に対する階段の、急激な成長の仕方がすごく興味あったので、よくしゃべっていたね、この前もそうですけど。そこの向上意欲、私生活からのサッカーに対する姿勢は、僕も学ぶ点がたくさんあったので、彼は尊敬できますね。

-多くのチームを移籍されてきたが、ターニングポイントになった移籍は

俊輔 イタリアに行った時とマリノスを出た時ですね。イタリアに行く時はやっぱり、日本で出なきゃと焦るくらいだったので、当時は世界最高峰だったセリエAに行くのを焦るくらいだったので。で、本場のサッカーに飛び込んだのは、よかったなと思いますね。扉をようやく開けられたという。代表でサンドニでやった時に(フランスに)0-5で負けて、このままじゃ置いていかれると気付きましたし、やっとこの舞台でやれるというので、すごく光が見えたという感じですね。

-ここまで続けられた理由は

俊輔 ほんとに周りの方々の支えですね。トレーナーの方々、いろんな注射とか、足首の箇所が悪い中で試行錯誤したり、どうするかとか、自分の知らない知識とか。難しい判断を相談しながら判断できる環境があったので、長く出来たと思いますし。あとはやっぱり、今はやり尽くしたっていうのはあるんですけど、まだ何かあるな、まだ何かあるっていう、そういう気持ちでいれたのは大きいと思いますけどね。

-現役を引退されて初めてのオフとなる。どんなオフを過ごして、来年はどんな活動をするのか

俊輔 どんなオフ? そうですね、現役の時は1週間くらいしか休まないですけど、でも変わらないかな。体動かしちゃうだろうと思うし、あとは仲間とサッカーするだろうし、家族と旅行も毎年するようにしていますしね。あまり変わらないと思いますけどね。来シーズンは、今のところは決まっていない状況です。でもサッカーには携わっていきたいと思います。