北海道コンサドーレ札幌三上大勝代表取締役GM(51)が26日、来季編成についてほぼ固まったことを明かした。札幌市役所を表敬訪問し、秋元克広市長に今季の報告を行った。

「ほぼ来季に向けた陣容は固まっている。95%。今季一緒にやっていたFWシャビエルとの交渉を近日中にはっきりした上で、仮に(残留が)難しいということになれば、95%を100%として来季スタートしていきたい」と話した。すでに移籍が発表されている選手とシャビエルをのぞく選手については、「合意は得ている。今日現在では、選手の気持ちは確認している」と、残留の見込みだ。

補強については広島からMF浅野雄也、神戸からMF小林祐希、J2東京VからDF馬場晴也の3選手を完全移籍で獲得した。「今まで札幌がやってきたサッカーをより高めながらやりたい。我々が1つ上のステージに上がっていくためにも3人の補強をさせてもらった」と説明した。

課題クリアのための補強だ。札幌のサッカーを打ち消す戦い方をするチームに対して勝ちきる力を求める。「相手のサッカーを消すというプランを持ったチーム相手に崩しきれず、結果、勝ち点を失っている。アグレッシブな試合になかなか持っていけないという反省があるので、来季3選手がそれぞれ持っているスピード、アジリティ、攻撃力をこのチームに加えることによって、来季うちの良さを消してくるチームにも結果を出せるように」と期待した。

来季の目標は「トップ10に常に入っていくことによって、十分トップに入っていく状況はつくれると思っている。まずはトップ10を目標にしたい」と掲げた。今後の展望として「今回のW杯カタール大会のメンバー26人中半分が東京五輪のメンバーだった。4年後(のW杯)を考えた時にパリ五輪に選手を送り出したい」と見据えていた。