前回王者の青森山田は00、01年度の国見(長崎)以来となる全国選手権2連覇を逃し、今大会限りで退任する黒田剛総監督(52)の花道を飾れなかった。世代NO・1ストライカーのFW福田師王(しおう、3年)を擁する神村学園(鹿児島)に1-2で惜敗。5大会連続の4強入りはならなかった。

選手権で9戦全勝を誇っていた等々力陸上競技場での「不敗神話」が止まった。青森山田は前半34分、FW小湊絆(つな、3年)の右クロスを、MF中山竜之介(3年)が右足で押し込み先制する。しかし、後半16分に失点。同20分、福田に勝ち越し弾を決められた。その後もチャンスはつくったが、同点ゴールは生まれなかった。

黒田総監督は青森山田の指揮官に25歳で就任。1年目は部員18人でスタートしたが、現在は200人を超える大所帯で、高校サッカー界の常勝軍団となった。来季からはJ2・FC町田ゼルビアの監督に転身するため、昨年10月にヘッドコーチから昇格した教え子の正木昌宣監督(41)にバトンタッチ。今大会はサポート役の総監督としてベンチ入りし、選手権で初めて指揮を執る正木監督をベンチから支えた。3度の選手権制覇を誇る高校サッカー界の名将は、戦いの舞台をJリーグへと移す。

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