岡山学芸館が接戦を制し、2大会連続5度目の出場で悲願の初優勝を飾った。過去最高はベスト16だったが、一気に頂点に駆け上がった。岡山県勢としても初の日本一。

初優勝校が誕生したのは、17年度大会の前橋育英(群馬)以来。

同じく初優勝を狙った東山(京都)は、京都府勢として67年度大会の洛北以来、55大会ぶりの日本一はならなかった。東山はこれまで前回大会のベスト8が最高だった。

試合は1-1の同点で迎えた後半7分、岡山学芸館はMF木村匡吾(3年)が左クロスを絶妙のタイミングからヘディングシュートを放ち、ゴール左へ勝ち越し点を挙げた。さらに同40分、ロングスローを起点に木村が右足でダメ押しゴールを奪い、突き放した。

前半から東山の猛攻を受けながらも、岡山学芸館は鋭いカウンターなど効果的な攻撃が実り、さらに球際の強さで勝負どころの堅守も光り、そのまま逃げ切った。

岡山学芸館は前半25分、右サイドを突破したFW今井拓人(3年)がゴール前に鋭いクロスを供給すると、守備に戻った東山のDF新谷の足に当たってオウンゴールとなり、先制。しかし同44分に東山に同点を許し、後半に入っていた。

 

【今大会の岡山学芸館の戦績】

▽1回戦・1-0帝京大可児(岐阜)

▽2回戦・3-2鹿島学園(茨城)

▽3回戦・0-0(PK5-3)国学院久我山(東京)

▽準々決勝・4-0佐野日大(栃木)

▽準決勝・3-3(PK4-1)神村学園(鹿児島)