柏レイソルの新体制発表が14日、千葉・柏市内で行われた。
全国高校サッカー選手権で日体大柏(千葉)を8強に導いたFWオウイエ(18)は背番号「47」のユニホームを着て出席。選手権でのセットプレーについて明かした。
高校最後の試合は準々決勝・東山(京都)戦だった。PK戦までもつれこみ、5人目のキッカーだったオウイエが相手GKにストップされて敗れたが、その試合で珍しいセットプレーがあった。
後半35分、東山DFが自陣ゴール前でクリアしたボールがGKへ。それをGKが手でつかんだプレーがバックパスと判定され、日体大柏はペナルティーエリア内で、PKスポットより、ゴールに近い位置で間接FKを得た。
東山は11人がゴール前に横一列に並び、穴をつくらない「盾」を形成。対する日体大柏は、7人が縦に並び、ボールに向かって走ってはスルーを繰り返す。そして3人目の選手が触り、4人目に走り込んだオウイエがシュート。結果、東山の「盾」に阻まれたが、珍しいセットプレーとして話題になった。
この「縦戦法」は、監督の指示でもなければ、事前に準備していたものではないという。オウイエは「ピッチの中で、縦に並んでやってみようとアイデアが出て、やろうと。もちろん、練習はしてなかったし即席です」。当初、オウイエは自分で蹴る気はなかったが、チームメートが蹴りたくなさそうな表情をしていたので、エースとしてキックの役を引き受けた。
東山もオウイエが蹴るのは予測していたのだろう。オウイエの番になると、一斉にブロックに飛び出してきた。オウイエはゴールの右上、左上を狙おうとしたが、相手にコースを切られてしまった。「自分でも読まれてるな、と思いました。相手がめっちゃきて、コースがなさ過ぎて、変な感じになりました(笑い)。そのまま縦に入るんじゃなくて、横に動かして誰かが打つ、とかやればよかったのかな」とちょっぴり悔しそうに振り返った。
試合後は大粒の涙を流したオウイエだったが、チームメートに「ありがとう」を伝え、吹っ切れたという。既にプロの生活がスタートした。「1つ1つのプレーの細部にこだわって、フィジカル面を含め、自分に目を向けて、足りない部分を練習してふた回り大きくなりたい」。ルヴァン杯では若手にもチャンスが巡ってくる。昨季は高卒1年目のFW升掛がルヴァン杯で4得点を挙げた。まずはキャンプからアピールし、公式戦デビューをつかみにいく。【岩田千代巳】



