セレッソ大阪の元日本代表MF香川真司(33)が、Jリーグで再デビューを果たした。

後半途中から出場し、ゴールまで演出。再びクラブのエース背番号である「8」をホームの大観衆1万7928人に披露した。

1-1で迎えた後半30分、香川がゴールを演出した。MF為田が頭で戻したパスに、香川が左足で前線にスルーパス。その小技を起点に、DF山中を経由し、最後はMF奥埜が右足でゴールをたたき込んだ。この時点で勝ち越し点だったが、その後の失点でドローに終わった。

香川は「勝ちたかったし、失点もちょっと不運な感じで、セットプレーからやられた」と、反省が最初に口についた。

得点演出の場面は「特にあまり何も(ない)。次を見ているというか、プレーに関して何も感じるということはない。何より大事なのは、このピッチに立って、始まったなと感じることができたのが、次への1歩として大きかった」と振り返った。

香川のJリーグ出場は、10年5月15日のヴィッセル神戸戦(長居)以来、約12年9カ月ぶり。その試合では自ら惜別ゴールも決めていた。

香川はドルトムントやマンチェスターUなど欧州で活躍を続け、ベルギー1部シントトロイデンから約12年半ぶりにJリーグ、古巣C大阪に戻ってきた。

7日の練習から合流したばかり。昨年11月に左足首を手術し、小菊監督、香川本人も復帰即試合出場には慎重な姿勢だったものの、指揮官は「私の想像以上のスピードでコンディションを上げてくれた。限られた時間での出場になると思うが、送り出せる準備は整った」とGOサインを出した。

香川は15日の練習後に「みんなで初勝利を勝ち取って、評価される選手になりたい」と語っていた。