モンテディオ山形はホーム開幕戦で、青森山田前指揮官の黒田剛監督(52)率いる首位FC町田ゼルビアに0-3で敗れ、3連敗を喫した。

山形はクラブ史上初の開幕2連勝から急降下の3連敗となった。待ちに待ったホーム開幕戦で町田に0-3で完敗。開幕から1カ月、5試合目での本拠地初陣に1万1855人のファン、サポーターが来場した。3年ぶりに全席で声出し応援が解禁され、大声援を受けて戦ったが、まさかの黒星。主将のMF南秀仁(29)は「ホーム開幕戦でこういう敗戦は悔しい。それに尽きます」。MF藤田息吹(32)は「サポーターの皆さんの多くの応援に期待をすごく感じた。それに応えられなくて本当に残念」と肩を落とした。

一瞬の隙を突かれた。0-0の前半24分、ショートカウンターから先制点を献上。パスカットから約6秒でゴールに流し込まれた。後半7分にはロングカウンターから失点。同37分にはサイド攻撃から3点目を奪われた。失点の原因について藤田は「あくまでも僕の体感ですけど」と前置きした上で「少し間延びをしていたのかもしれない」と振り返った。

チャンスがなかったわけではない。前半31分に藤田のシュートがゴールポストを直撃。同33分には南が鋭く左足を振り抜いたが、相手GKの好セーブに阻まれた。シュート本数自体は相手と同じ6本。しかし、結果的に決定力の差が勝敗を分けた。

次戦は25日にアウェーで長崎と対戦する。「J2優勝、J1昇格」の目標を成し遂げるためには、序盤戦でもう負けるわけにはいかない。【山田愛斗】