ロアッソ熊本ジュニア(熊本1位)が、決勝でBUDDY.FC(福岡1位)を4-1で下し、初優勝を飾った。

馬場勇一郎(5年)が4得点を挙げる大活躍で勝利に貢献。優勝したロアッソ熊本ジュニアと準優勝のBUDDY.FCは、全国の強豪16チームによる決勝大会「JA全農チビリンピック2023」(5月3~5日、神奈川・日産スタジアム)に出場する。

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ロアッソ熊本ジュニアが、初の全国大会への切符を手にした。試合終了のホイッスルが鳴ると、選手たちは笑みを浮かべて抱き合った。北沢航季監督(31)は「前から埋めてくる相手の戦術に合わせて、それぞれがチームの勝利のために役割を全うしてくれた。『勝ちたい』という貪欲な気持ちも結果につながった」と、選手たちをたたえた。

BUDDY.FCとの決勝では、チームコンセプトの「上手く・賢く・タフに」を体現した。序盤から短いパスを細かく回し、状況に応じてサイドを使うなど幅広い攻撃を展開。その中でも50メートル走6秒9の俊足、馬場が大暴れで、前半8分の得点を皮切りに全4得点を挙げた。ゴール前では複数に囲まれながらも、得点する決定力が光った。絶対的エースは「自分の持ち味を出せて良かった」と胸を張った。後半は何度もピンチが訪れたが、「力を出し切れー」「気持ちで負けるな!!」などと声をかけ合い相手に圧力をかけ続けた。

悲願の九州王者となったが、まだ「通過点」に過ぎない。西山豪将主将(5年)は「このチームはやる時にやる。九州の力を全国で示せるように、次は全国優勝して笑顔で終わりたい」と、1カ月後に迫る初の大舞台を見据えた。

 

準決勝、決勝の結果は以下の通り。

【準決勝】 ロアッソ熊本ジュニア5-0サガン鳥栖(佐賀1位)、BUDDY.FC2-1V・ファーレン長崎(長崎1位)

【決勝】 ロアッソ熊本ジュニア4-1BUDDY.FC

 

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