川崎フロンターレ(川崎F)OBの中村憲剛氏が28日、神奈川・川崎市の等々力競技場外広場で、チームが開催したイベントに出席し、将来の監督業に意欲をみせた。

川崎Fはこの日、クラブOBのセカンドライフに焦点を当てるドキュメンタリー動画と連動した企画「川崎OutBreakers」のイベントを行い、中村氏は、鄭大世氏とトークショーを行った。

中村氏は、03年から20年にクラブに所属した「レジェンド」で、現在は解説者、指導者、川崎F「FRO」など多方面で活躍する。司会の中西哲生氏から「監督として戻ってくるんですか?」と問われると、笑みを浮かべ「いやーそれは…」と答えづらそうにした。会場から大きな拍手が起こると、「S級(ライセンスの講習に)行っていますからね。その資格を持っておかないといけない」と否定しなかった。

鄭大世氏は先日、キャスターとして横浜の宮市亮を取材したといい、宮市がアーセナルのアルテタ監督と選手としてともにプレーしていた際に、選手時代からアルテタが監督になると周りから思われていたというエピソードを明かした。続けて「憲剛さんをみていて、この人は監督やるんだろうなって思っていた」と中村氏の監督就任に期待していた。

◆「川崎OutBreakers」…フロンターレOBの「今」に密着したドキュメンタリー映像をチームの公式YouTubeチャンネルで展開中。鄭大世氏、田中パウロ淳一、武岡優斗氏、田中裕介氏、小宮山尊信氏のセカンドライフに密着した動画を制作し、22日から順次公開される。川崎Fを退団後、さまざまな分野で「今」、活躍するOBたちの素顔に迫り、そのキャリアにスポットを当てる。【佐藤成】