タイの至宝が夢をかなえて帰国する。川崎フロンターレを退団したタイ代表MFチャナティップが25日、神奈川・川崎市のAnkerフロンタウン生田での送別会に出席。ファンと最後の交流を行った。

横断幕やタイ国旗などが張られたステージに登場したチャナティップは「高いところから失礼します」と断りを入れ、「日本に来られたことをとても感謝しています。たくさんのサポーター方が集まっていただき本当にありがとうございます」と集まった約350人にサポーターにあいさつした。

コンサドーレ札幌で活躍し、22年に川崎Fに加入。7シーズンでJ1通算133試合14得点を記録した。川崎Fからのオファーを「うれしかった」と振り返り、「悲しい気持ちもある。自分らしいプレーができず、川崎フロンターレの力になれなかったのは悔いが残っている」と悔しさをにじませた。

川崎F退団後は、母国タイ1部の強豪BGパトゥムに移籍する。「Jリーグの他のチームも対戦相手としてチャナを強くしてくれた。Jリーグでプレーすることが夢だったので、日本でプレーできてチャナの夢がかなった。今日で川崎フロンターレは最後ですけど、チャナはチャナのままでいます。これからもチャナを応援してください。よろしくお願いします。ありがとうございました」と思いを伝えた。

送別会は、サポーターからの要望を受けて、クラブが全面的にバックアップして開かれた。スピーチの後にはサポーターから寄せ書きがプレゼントされ、記念撮影。胴上げで4度、宙に舞ってから、サポーター1人1人と触れ合った。チャナティップは、対応する全員に、両手を顔の前で合わせるタイのあいさつを交わした。人懐っこくて、誰からも愛されるチャナティップらしい、温かい送り出しとなった。【佐藤成】