ベガルタ仙台は仙台市内で28日、7月1日のモンテディオ山形との“みちのくダービー”に向けて調整した。
前節徳島戦で来日初ゴールを決めたFWホ・ヨンジュン(30)は、ダービーに向け「もっと強い気持ちで、良い試合をしたい」と抱負を語った。山形は直近7試合で5勝1分け1敗と好調。だが、5月13日の今季初対戦では仙台が2-1で勝利。今回も勝利を収め、混戦模様のJ2上位進出への足掛かりとする。
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ようやくノーゴールの呪縛から解き放たれた。徳島戦の前半28分、ホはMF松下佳貴(29)の縦パスをペナルティーエリア内で受けると、右、左と2度切り返し、最後は相手DFの股下を抜く、技ありゴール。冷静さが際立った。「(松下)佳貴選手のパスがすごく良かったので、あのパスが入ってきた瞬間に、『ゴールが決まるな』と感じました」。確信の来日初ゴールに感情が高ぶり、ピッチ上で何度もほえた。「遅くなってしまいましたが、1点取れた。気持ちも軽くなりました」と振り返った。
ここからチームのために得点を積み重ねる。掲げた今季の目標は、ゴール、アシストあわせて「20以上」。ようやく1本目を決め、目標達成に向けスタートを切った。リーグ戦はあと20試合。後半戦が始まったばかりだ。ホは「まだ試合はたくさんある」と前を向き「もっともっと自分の持っているものをお見せできるように頑張りたい」と闘志を燃やした。
“みちのくダービー”から巻き返す。5月13日の今季初対決で勝利を収めた仙台は、そこから今季最長の5戦負けなしを記録。ダービー勝利の効果は絶大だった。現在は直近3戦未勝利だが、ホの初ゴールにチームは勢いづいている。ホは「韓国でもダービーを数々経験してきた。勝つためにしっかり準備したい」。期待のストライカーが、経験豊富なダービーで覚醒し、チームに大きな追い風をもたらす。【濱本神威】
○…伊藤彰監督(50)は前節を振り返り、「勝ち点2を失った。後半戦最初の試合、チームとしても波に乗っていきたかったが、残念です」と徳島戦1-1の引き分けを悔やんだ。しかし、19試合ぶりに先発起用したホが来日初ゴールを決めるなど好材料もあった。指揮官は「積み上げてきたことができている。選手たちにも自信を持ってやってもらいたい」。“みちのくダービー”について指揮官は「負けは許されない」と気を引き締めた。何としても勝ち点「3」を奪い、上昇気流に乗る。



