負傷離脱していたJ1アルビレックス新潟MFダニーロ・ゴメス(24)がチームの全体練習に完全合流した。8日のミニゲームでは積極的にボールを呼び込み、深い切り返しから得意の左足でゴールに迫った。「ゴール、アシストで攻撃のテンポを高めたい。準備は出来ている」と12日のホーム湘南戦に闘志を見せる。

ブラジルから今季新加入のアタッカーは先発出場した7月1日の広島サンフレッチェ戦前半、スライディングでボールを奪おうとした際に右膝をひねり負傷交代していた。「1カ月かかったが重要なケガにならなくて良かった。早くチームに貢献したい」。

公式戦得点は天皇杯2回戦での1得点のみだが、緩急をつけたドリブルと正確なキックでチャンスを広げ、守備にも献身的なプレーを見せる。5日の名古屋グランパス戦ではチーム最多4得点のFW太田修介(27)が右膝を痛めて戦線離脱となっただけに、同じサイドアタッカーのゴメスに期待がかかる。

湘南ベルマーレとの前回対戦(6月3日)では右サイドライン際で自陣からのロングパスを背中でトラップし、ドリブルからシュートに持ち込み会場を沸かせた。冷静さと意外性のあるプレーで攻撃にアクセントを加えるレフティーは「常に前を意識して決定機に関わることが自分の役目。ケガする前より積極的に狙っていく」と、ここからのゴール量産を約束した。【小林忠】