モンテディオ山形が、勝ち点で並んでいた甲府との大一番を2-1で逆転勝ち。順位を5位に上げ、3~6位が進めるJ1昇格プレーオフ(PO)に2年連続で進出した。後半18分、PKで先制を許すも、後半37分、FW宮城天(22)のPKで同点。後半ロスタイムにFWデラトーレ(31)の2戦連続弾が飛び出し、チームをPO進出へと導いた。山形は25日、アウェーで4位清水とのPO1回戦に臨む。

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スタジアムが今季1番の歓喜に包まれた。勝利以外にPOの道がない山形は、1-1のまま後半ロスタイムへ。そこから本領を発揮した。後半47分、MF南秀仁(30)の右からのパスをデラトーレがワンタッチで左足でゴール上に押し込んだ。劇的ゴールを挙げたデラトーレは「(南は)無理やりシュートを打つ選手ではないので、パスが来ると信じていた」。前節いわき戦のゴールに続く連弾。「自分を見失わずに信じて努力し続けてきた結果」と胸を張った。

ここまで決して順風満帆ではなかった。5連勝でPO進出を決めた山形だが、3月4日磐田戦から8連敗。クラモフスキー前監督(45)が解任され、4月4日に渡辺晋コーチ(50)が新監督に就任。その後、チームは5連勝を3回マークするなど、一進一退を繰り返しながら徐々に順位を上げてきた。渡辺監督は試合後のあいさつでサポーターに向け「振り返るのはまだ先。この物語にはまだ続きがある。空白のラスト2ページをみなさんと書き記して、最高のエンディングにしてみせます」とPOの2戦を勝利で飾っての悲願のJ1昇格を誓った。

PO1回戦は25日、4位清水とアウェーで激突する。6位でPOに臨んだ昨年は2回戦で熊本と対戦するも引き分け(2-2)に終わり、J1昇格を逃した。デラトーレは「昨年の悔しさと経験を生かして戦いたい。どんな時でも後押しをしてくれるサポーターの期待に応えたい」と意気込んだ。空白の2ページに勝利の文字を刻み「J1昇格」の大団円を迎える。【木村有優】