Jリーグは19日、都内で理事会を開き、26-27年シーズンからの秋春制へのシーズン移行が正式決定した。

「2026-27シーズンからシーズン移行を実施することを決め、残された課題を継続検討していく」と発表。Jリーグ樋口順也フットボール本部長は、Jリーグの解決したい課題として4点挙げた。<1>「アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)シーズンとのズレ」、<2>「欧州シーズンとのズレによるシーズン中の海外移籍」、<3>「海外からの移籍金売上」、<4>「猛暑でのパフォーマンス低下」。

<1>については、25年からクラブワールドカップが4年に1度開催されることもあり、そのためにもシーズンのズレが障壁になるとした。

<2>については、マーケットのズレにより、シーズン途中に有力選手が海外移籍してしまう例が増えており、ファンサポーターにとっても厳しい現状となっている点を指摘した。

<3>については、欧州中堅リーグに比較的安い金額で移籍し、そこから欧州トップリーグにステップアップしている問題点を挙げて、クラブが享受する恩恵について言及した。

<4>については、最も重要な課題だとし、データを用いてインテンシティー、走行距離が大きく下がっていることに触れた。「シーズン移行によって日本サッカーを大きく変わるんじゃないかと思います」。

その上で「ひと言でいうと、シーズン移行によって、Jリーグを世界と戦う舞台へ変えたい」と力強く宣言した。