WEリーグのアルビレックス新潟レディースはアウェーで大宮アルディージャVENTUSを2-1で破った。リーグ戦2連勝で勝ち点を13に伸ばし、順位を3位から暫定2位に上げた。前半16分、FW石淵萌実(27)が先制点を奪うと、同24分にFW滝川結女(24)が追加点を決めた。後半34分に右CKから1点を返されたが逃げ切った。試合前日22日は大雪の影響で満足のいく準備は出来なかったが粘り強く戦い、敵地に駆けつけた新潟サポーターにひと足早い「勝利」のクリスマスプレゼントを届けた。

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勢いが止まらない。前半16分。FW川澄奈穂美(38)が右サイドでキックフォームに入ると、対峙(たいじ)する相手の視界の外で息を潜めていた石淵は突如、ニアに向かって急加速。最後はDFの前に鋭く入り込み、ボールを頭で流し込んだ。17日の皇后杯5回戦・AC長野パルセイロ・レディース戦(4-1)から公式戦2試合連続ゴール。点取り屋の本能が凝縮された先制弾を「いいタイミングで(ゴール前に)入ることを意識した。合わせるだけだった」と振り返った。

追加点を奪った滝川も皇后杯長野戦から2戦連発。1-0の前半24分。右サイドを突破したDF白沢百合恵(19)のシュートのこぼれ球を左足でしっかりと押し込んだ。滝川は「中で待っているだけだった。決め切れて良かった。もっと結果を出していきたい」。試合後は先制点の石淵とサンタクロースの帽子をかぶり、新潟サポーターと勝利を喜び合った。

試合前日の22日、活動拠点とする聖籠町の練習場は30センチ以上の雪が積もり、雪かきをした後に屋根付きのフットサルコートで最終調整を行った。準備不足が懸念されたが、前半で2点を奪い主導権を握ると、リーグ最少失点の守備も後半の1失点でしのいだ。雪国のハンディを感じさせない粘り勝ちに橋川和晃監督(52)は「選手たちが置かれた状況の中でしっかりと準備してくれ、勝ち切れた。強くなってきた実感が湧くようなゲームだった」と確かな手応えを話した。

リーグ戦第2節のノジマステラ神奈川相模原戦(11月19日)から皇后杯を含め、公式戦6戦負けなし(5勝1分け)で順位も暫定2位に上げた。好調をキープする新潟は次節30日、アウェーでセレッソ大阪ヤンマーレディースとの年内最後の試合に臨む。石淵は「次もアウェーだが新潟に勝利を持って帰れるように頑張る」と力を込めた。