2大会連続6度目出場のノースアジア大明桜(秋田)は、初出場の名護(沖縄)に2-0で勝利。エースストライカーのFW臼田成那(3年)が1ゴール、1アシストで「選手権初勝利」に導いた。

立ち上がりは攻め込まれるシーンもあったが、ノースアジア大明桜が臼田を中心にチャンスを量産した。前半31分、臼田が右クロスをヘディング。同38分はドリブルでペナルティーエリアに切れ込んでシュートするも、いずれもGK正面。前半だけでシュート4本を放つもスコアレスで前半を折り返した。

だが、待ちわびた瞬間はすぐに訪れた。後半1分、中盤で臼田がDFの裏にパス。そこに走り込んだ目黒が右足で先制ゴール。さらに同13分、目黒の右クロスに臼田がヘディングで反応。GKの頭を越え、貴重な2点目となった。「前半、多く外していたので、後半はチームを勝たせるために自分が点を決めたい気持ちで決めた」と喜んだ。終了間際にPKを与えたが、GK川村晃生主将(3年)が見事に阻止。県予選4試合無失点の堅守が光り、16強入りを決めた。

同校と沖縄県勢の前回対戦は3年前の20年12月31日、那覇西との一戦。前半を2-1で折り返したが、試合終盤に2失点し、3-4と逆転負けを喫した。その翌年に入学した生徒が3年生となった最後の大会で“再戦”が実現。原美彦監督(51)は「初出場のつもりでやってきたので、最後勝てて良かった。携わった子どもたちと積み重ねた時間があったので、今日の勝利は格別」と笑みを浮かべた。

新たな歴史を刻む初勝利をつかみ、次は2勝目と8強入りに向け、準備していく。3回戦は2日、相手は堀越(東京A)に決まった。「チーム一丸となって絶対に勝つ」と臼田。失点を防ぎ、攻撃的サッカーで得点を重ねる。

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