広島国際学院が番狂わせを起こした。Jクラブ内定者3人を擁するタレント集団の静岡学園をPK戦の末、撃破。初出場で16強入りを果たした。

前半からボールを保持され、守備の時間が続いた。前半を0-0で折り返すと、鋭い速攻でこじ開けた。同9分、自陣からのロングボールに抜け出したFW野見明輝(3年)が右サイドを突破。クロスを受けたMF石川撞真(3年)がDFを振り切り、右足でネットを揺らした。途中出場の背番号10は「自分でも覚えていない。本当にうれしかった」と笑顔を見せた。

PK戦ではGK片渕竣介(3年)が相手1人目のキックをセーブ。前後半80分間のシュート数では5-19と押し込まれながらも、粘りの守備ではね返した。国立での開幕戦は早実に完封勝ち。次戦は優勝候補筆頭の青森山田との対戦で、片渕は「対戦が楽しみ。強い相手だけれど、勝ち続けてまた国立に戻りたい」と力を込めた。

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