鹿島アントラーズの新体制発表が21日、鹿嶋市内で行われた。今季から就任するランコ・ポポビッチ監督(56)が、サポーターの前で「優勝の目標に向かって仕事が出来るのは非常に光栄」とあいさつし、好きな日本食に「肉じゃが」「広島のお好み焼き」「キムチチャーハン」「納豆キムチ」と列挙し、サポーターをわかせた。

新体制発表後、報道陣の取材に応じた。日本ではかつて大分トリニータ、FC東京、セレッソ大阪、FC町田ゼルビアを指揮。「各クラブで日本人選手のまじめさ、能力の高さは見てきたが、鹿島に来て選手が見せてくれた意識の高さは、抜きんでている」と絶賛。続けて「互いに要求するレベルも高く、練習に取り組む意欲が段違いに高い。欧州はキャリアのある選手は指導初日からフルパワーとはいかないが、ここは違う。キャリアがある選手が若手の選手にピッチ内であるべき姿を見せているのが鹿島の日常」と話した。

鹿島がタイトルを取らなければいけないクラブであるのは分かっている。掲げるサッカーは、攻守で全員で関わること。「自分は、タイトルを取ることを約束しますという、大きなことを言うタイプではない。だが、タイトルを取るために日々全力を尽くし、目指す所はタイトルだ、ということははっきりさせておきたい」と誓った。【岩田千代巳】