北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督(66)が、18年の就任から7度目の開幕を迎える。1月16日から沖縄でキャンプインして、練習を重ねた。ただ、ケガ人を多く抱え「いい準備ができたとは、なかなか言いにくい状況。ただ自分たちがやれることをしっかりとやってきたつもりではある」と、開幕前から悩みは尽きない様子だ。ケガから復帰したばかりの選手も多く、実戦を積めずに公式戦に臨ませる不安がある。そのため、コンディションを考慮した起用が予想される。

新加入選手は10人。例年よりもメンバーが入れ替わった。それでも「私は18シーズン日本で仕事をしている。私のチームがどんなサッカーを見せるか、みなさんが知らなければおかしい。何が言いたいかわかると思う」と、今季も攻撃的サッカーを貫く考えに変わりはない。サンフレッチェ広島、浦和レッズをそれぞれ6季指揮して、自身初の7季目のスタートへ「チーム一丸となって勝利を目指して最後まで戦う」と全力を尽くす。

○…ガンバ大阪から期限付き移籍で加入したFW鈴木が、20年夏以来3年半ぶりに札幌の一員としてプレーする。1月の沖縄キャンプ中は初実戦で“今季チーム1号”を決めるなど存在感を見せたが、左内転筋や右足首を痛めて離脱。復帰を開幕に間に合わせるも、合流が福岡戦4日前とギリギリとなった。「コンディション面は心配だけど、練習もいい感じでできたので楽しみ」と気持ちを高ぶらせていた。最前線からゴールを狙う。