浦和レッズが12日、さいたま市内の練習場で湘南ベルマーレ戦(17日、レモンS)に向け練習を再開した。

10日のコンサドーレ札幌戦では、ベテランFW興梠慎三(37)が今季初先発し、チームも今季初勝利。開前線で起点をつくり、持ち味の動き出しで、攻撃に流れとアクセントを付けた。

昨季も第3節で初先発しチームも初勝利を手にし、昨年の“デジャブ”ともいえる巡り合わせだ。「一番は自分の所に入ったら失わないことは意識していた。後ろから(ボールを)出す人にとって、前の信頼度がないと。キープしてくれるという信頼度が高ければもっと出てくると思う」。

札幌戦の芝の状態は劣悪でボールが走らない状況だった。芝の状態を見極め、ロングボールを使う場面が多い中、セットプレーから1得点を挙げ、1-0で勝利をもぎ取った。興梠は「どんな形であれ、勝てたのはよかった」と1勝の重みを口にする一方で、課題も掲げた。「もっと内容にこだわらないと、去年と同じような結果で終わると思うし、去年と同じような出来になる。チームも去年の積み上げの課題があるので。もっと攻撃に重点を置いて。守備は0でいくけど、1点取ったら、2点、3点を取れる力を付けないと」と話した。

札幌戦では後半7分までプレーした。昨季は興梠が先発した第3節から4連勝と波に乗った。本人は「出たからには、勝利にはこだわりたいし。もちろん、これからチアゴ(サンタナ)の力は優勝するには絶対必要な戦力なので。はやくコンディションを上げてもらって。そのつなぎとして僕が頑張っていきます」と“興梠節”で決意を示した。