アルビレックス新潟のFW鈴木孝司(34)が、ホームでの13日コンサドーレ札幌戦で攻撃をけん引する。

スタメン出場した開幕サガン鳥栖戦(2月24日、2-1)以降、右足の負傷で戦線を離脱。リハビリが続いたが、3月末に練習復帰し、現在はフルメニューをこなすまで回復した。「復帰から2週間でコンディションは戻すことができた。札幌戦に向けていい準備をしたい」と力を込める。

チームは攻撃の起点となる鈴木を欠き2連敗中。開幕7戦で2勝2分け3敗と黒星が先行し、直近3試合で奪った得点はセットプレーの流れからの1点のみにとどまっている。開幕戦以降、ピッチ外で戦況を見つめた鈴木は「見る側とプレーしている側の視点は違う」と前置きした上で、「目的がボール回しになってはだめ。足元のパスだけでなく、シンプルに裏を取った選手を使えば活性化する」と、ゴール奪取への手法をイメージ。あとは実戦で感覚をすり合わせ、結果につなげるだけだ。

今節対戦する札幌は、昨季の対戦(23年7月15日、1-0)で決勝点を奪った相手。巧みなフリーランで相手のDFラインを操り、味方の大胆なプレーを引き出すイメージも出来ている。「自分がチームにパワーを与えたい」と、試合に飢えたFWが、目を覚ます。【小林忠】