東京ヴェルディがJ1復帰から2年連続での残留を決めた。25日の清水エスパルス戦に0-1と敗れたが、18位の横浜FCとは残り3試合で勝ち点10差となった。
城福浩監督(64)が26日に明治大とのトレーニングマッチ後に東京・稲城市のクラブハウスで取材対応し、J1残留が決まった心境について回答した。
「昨日終わった直後に聞きましたけども、何もうれしくないというか。このクラブの規模だから残留すれば同じでしょ、っていうふうな雰囲気でプレーするのか、本当に悔しいと思って(プレーするのか)。今年の我々の表現したいもの、我々が求める結果からしたらこんなはずじゃないっていうふうな思いでね、やるのかっていうのは、もう全く違うと思うんですよ。なので、我々は後者での集団でありたいし、そういう思いでやってる選手とともに最後戦いたいと思う。結果として残留っていうのはクラブの規模からしたら、そこは僕は頑張らなかったとは言いたくないです。それは選手はよくやったと言いたいけど、まだシーズン中なんでそれを言う立場じゃないですけど。それよりも悔しさの方がはるかに上回る状況で日々を今シーズン過ごさなきゃいけないんじゃないかなというふうに思います」
反骨の男は表情をまったく緩めることなく、質問したこちらに鋭い視線を向けた。今季の開幕戦で悔しさを味わった“因縁”の清水相手に、また返り討ちにされたという思いも垣間見えた。
さらに残り3試合をどういうスタンスで戦うのか、その姿勢を問われると、こう返した。
「もう我々がね、やろうとしてることをどう表現するか。その表現するために誰がピッチに立つかですよね。これがおそらくこのチームの来年につながることなんで、今までやってきた選手が必ずしも出るかどうかはこれは分からない。そういうチームにしたいし、そういう3試合にしたいと思います」
そう言った上で「もう1つは」と続けた。今夏の移籍市場ではDF千田海人、翁長聖、綱島悠斗、FW木村勇大ら主力選手が次々と流出したことにも言及した。
「クラブとしてはこのメンバーが維持できるのかというところは、夏にも本当に痛い目にあってるんで。これは全員が当事者として今から望まないといけない。本当に全員が当事者にならないといけないと思います」
J1最低レベルの予算規模ながら、昨季はJ1復帰初年度でいきなり6位という大躍進を遂げた。だが、今季は編成に苦しんだ。FW山田剛綺、山見大登が長期離脱となった上に夏の移籍市場で、抜けた選手たちの穴も埋まらなかった。
J1残留は極めて厳しい状況だっただけに、3試合を残してミッションを完遂したことは出来過ぎとも言える。ただこの状況を善しとせず、クラブが今後もJ1に居続けられるよう、喫緊の課題と向き合うことを突きつけた。【佐藤隆志】



