クラブの命運をかけた今季最終戦でエースが3試合ぶりの1発を狙う。J2で7位の磐田は29日、アウェーで鳥栖と対戦する。6位以内に出場権が与えられるJ1昇格プレーオフ(PO)進出へは勝利が必須。勝っても他会場の結果次第となる条件付きで、負ければPO進出は消滅する。今季6ゴールを挙げているFW渡辺りょう(29)は、昨季J2降格の屈辱を味わった因縁の地でのリベンジを誓った。

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負ければ終戦、勝ってもPO進出が「他力」となる崖っぷちでも、あきらめるわけにはいかない。7位の磐田は引き分け以上でもPO進出の可能性が出てくるが、勝ち点1差で追う6位仙台が5点差以上で敗れることが条件となる。確実に6位以内に入るためには勝ち点3だけがほしい。渡辺は「勝つことでしかPO進出は整わないと思っている。勝つしかないので割り切ってやれる」と言い切った。

今季はチーム2位タイの6得点をマーク。与えられたタスクを全うしてきた。「(試合の)最後まで出ようとは考えていない」。先発出場すると、前半からフルパワーで臨み、前線からの献身的な守備でも貢献。相手DFを疲弊させ、途中出場で入ってくる味方にバトンをつなぐ役目を担っている。フル出場するために体力を温存することはしない。プレースタイルは常に全力。次戦も「100%でできるように準備をするだけ」と意気込んだ。

昨年12月の最終戦はアウェーで鳥栖に敗れ、クラブ史上4度目のJ2降格が決まった。渡辺は同試合でメンバー外。遠征には帯同したが、左足首のケガの影響でベンチ入りできなかった。スタンドから見守ったゲームでチームはJ2に降格。「あの悔しさは忘れていないし、借りを返さないと」と雪辱を誓う。

13年にもアウェーで鳥栖に敗れ、クラブ史上初となるJ2降格の屈辱を味わった。磐田にとって、敵地の駅前不動産スタジアムは「因縁の地」。過去の苦い記憶を払拭(ふっしょく)するためにも勝たなければいけない。「自分たちは後がない。勝って次につなげたい」と渡辺。今季ラストマッチを勝利で飾り、逆転でのJ1昇格に望みをつなぐ。【神谷亮磨】

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