全国高校サッカー選手権の準決勝(10日、埼玉スタジアム2002)に初めて進出し、星稜(石川)と対戦する日大藤沢(神奈川)が9日、藤沢市内の同校グラウンドで2時間超の練習を行った。

 攻撃の形やセットプレーの確認、ミニゲームなどで最終調整。得点ランキング首位タイの3得点を挙げているFW田場ディエゴ(3年)は「緊張感を持って練習できました。自分の状態も上がってきてるし、堅いと言われる星稜の守備陣をドリブルで抜き去りたいですね」と笑顔を見せた。

 田場と3得点で並ぶMF中村恒貴(3年)やインフルエンザから復帰したDF吉野敬主将(3年)も動きが良く、吉野は「うちは選手層が厚い。誰が出てもニチフジのサッカーができる」と自信たっぷり。前日、初の4強に浮ついていたとして選手にカミナリを落とした佐藤輝勝監督(36)も「雰囲気が良くなってきたし、準備の97%は終わりました。あとの3%は試合で」と充実した表情だった。

 実施が決まっている全校応援は、生徒1417人のうち都合がつく約1100人が駆けつける見込み。神奈川県勢3度目の決勝進出へ、日大藤沢イレブンは練習後、前泊地の都内へバスで移動した。