<高校サッカー:星稜3-0日大藤沢>◇準決勝◇10日◇埼玉

 前回大会準優勝の星稜(石川)が日大藤沢を下し、2大会連続決勝進出を決めた。

 強風が吹く中、思うようにボールが進められなかった星稜だが前半22分に、オウンゴールで先制。同35分には今大会初先発のMF杉原啓太(3年)がゴール前の混戦から押し込み追加点を奪った。「予選から全然出られてなかったので、ピッチに立ったときは自分のサッカーを表現しようと思っていた」。

 前半終了間際には、FW大田賢生(さかき=3年)が相手のハンドを誘い、PKを獲得。これを10番を背負う大田が決め、駄目を押した。

 交通事故で入院中の河崎監督の代わりに指揮を執る木原力斗コーチは「3年生は(決勝が)最後の試合だから、思い切ってやって欲しい」。主将のDF鈴木大誠(3年)は「まだ去年のチームに並んだだけ。超えるには勝つしかない」と悲願の初優勝に向けて意気込んだ。