東京は23日、ランコ・ポポビッチ監督(46)と来季契約を更新しないと発表した。

 今季のリーグ戦残り5試合と天皇杯まで指揮を執る。この日、東京・小平市内で行われた練習前、同監督が選手たちに報告した。練習後は取材に応じ「私の仕事はシーズン終了まで。(天皇杯決勝の)1月1日まで残っている。やり続けるだけ。いい形で終えたい」と話した。

 当初クラブ側は、来季のACL出場圏内の3位以内をノルマとして伝えていた。現在は7位だが優勝の可能性もあり、天皇杯も残っている。しかし、2年目となった今季の戦いぶりを総合的に判断し、契約延長には至らなかった。

 阿久根謙司社長(52)は「ポポビッチ監督には(攻撃的サッカーを)本当に徹底してやってくれて、感謝の気持ち」と敬意を示した。ただ、例えリーグと天皇杯の2冠を獲得したとしても、続投への方針転換の可能性については「組織として、1度決定したことを変えるということはあり得ない」と否定。「有終の美を飾ってほしい」と話した。

 最近6試合は5勝1敗と結果に結びついており、同監督も「試合を重ねるごとに成長している。コンスタントに結果を残せるようになった。しっかりと土台をつくってFC東京のスタイルを確立することを、最後までやりきりたい。その後で、私の仕事がどうだったか評価していただきたい」と、目の前の試合に集中していた。