<天皇杯:柏1(11PK12)1千葉>◇3回戦◇20日◇柏

 J2千葉が、柏との「千葉ダービー」を制した。前後半ともにチャンスを生かせず、0-0のまま延長戦に突入。同後半3分に途中出場のFWオナイウ阿道(18)が、MF山中亮輔(21)のパスを右足で決めて先制した。しかし、同11分に追いつかれPK戦へ。サドンデスに突入し、13人目の柏FWレアンドロのシュートをGK高木駿(25)が止め、直後にMF町田也真人(24)が真ん中に冷静に決めて勝利をつかんだ。

 気温29・5度の消耗戦で勝利を手にし、選手たちは歓喜の輪を作った。町田は「PK戦で2巡目まで行ったのは初めての経験だった。蹴る前は緊張していたけれど、ボールをセットしてからは記憶がない。無心で蹴ることができた。ダービーだし、総力戦で勝つことができた」と話した。

 関塚監督は、就任後8戦負けなしとなり「柏に押される時間もあったが、勇気を持って前に出ることができていた」。ロンドン五輪代表監督も務めているが、PK戦が13人目まで突入することは初体験で「しびれましたね。みんなの勝ちたいという気持ちが1つになった」と笑顔だった。