日本代表の横浜DF中沢佑二(30)をリストアップしている神戸が獲得を目指す「3人の日本代表選手」のもう1人は、C大阪の19歳MF香川真司だ。地元神戸の出身であることもリストアップした大きな要因。Jリーグ関係者は「神戸が香川に興味を持っていることは事実。C大阪が来季もJ2なら(獲得に)動くでしょう」と話した。C大阪が今季J1昇格を逃した場合のみ、正式に獲得に乗り出す方針だ。

 香川は今季、A代表に初めて選出され、北京五輪にも出場した。前日15日には日本代表の岡田監督がJ2の岐阜-C大阪を直接視察するほど、将来を期待されている。同監督は来年6月まで続くW杯最終予選、10年W杯南アフリカ大会も見据え、J2が主戦場の香川の試合感覚を問題視。現在J2で4位のC大阪が来季もJ2なら、香川の移籍は確実とされている。

 C大阪側もJ1復帰を逃せば、香川の引き留めは難しいと考えている。関係者は「彼は日本の宝。『(今季)J1に上がれなかったから、来年もJ2で』とは言えない」。神戸には香川が慕う大久保もおり、獲得に乗り出せば移籍交渉はスムーズに進む可能性が高い。中沢&香川のダブル取りで、神戸が一気に戦力アップする。