<高円宮杯U-18プレミアリーグ・イースト:清水ユース3-1札幌U-18>◇第1節◇6日◇清水・J-STEP

 清水ユース(Y)が札幌ユースに快勝し、リーグ参戦4年目で初の開幕戦勝利を収めた。前半5分にMF福井悠陽(2年)が幸先よく先制点を決めると、MF西沢健太(3年)が2ゴールを決めて勝利に貢献。ケガで長期離脱が決まったエース北川航也(3年)が不在の中、昨季唯一連敗を喫した相手から3ゴールを奪い、好スタートを切った。

 清水Yイレブンが最高のスタートを切った。前半5分にMF福井が右足で先制点。昨季2試合で無得点に終わった相手の牙城を崩すと、勢いに乗った。同35分には左クロスをMF西沢が頭で合わせて追加点。後半開始早々に失点するも、27分に西沢がこの日2点目を挙げ、勝負を決定づけた。2得点の西沢は「過去3年勝てていなかったので気持ちが入っていた」。試合後には初の開幕戦勝利を祝う「勝ちロコ」ダンスに酔いしれた。

 エース不在のピンチを乗り切った。昨季リーグ得点ランク2位のFW北川が先月下旬のスペイン遠征で左膝を負傷。内側靱帯(じんたい)断裂の大けがを負い、全治4カ月と診断された。チーム屈指の点取り屋が長期離脱し、得点力不足が不安視されていたが、終わってみれば3ゴールの快勝。大榎克己監督(49)は「開幕戦で勝てたことで今年は何かが起こるかもしれないですね」と笑顔を見せた。

 過去3年間未勝利だった開幕戦で白星スタート。次戦はJFAアカデミー福島と対戦する。西沢は「これからも厳しい戦いは続くのでチーム一丸で勝っていきたい」と連勝を誓った。【神谷亮磨】