J2札幌は13日、FWテレ(23)との契約を解除したと発表した。規律違反が理由で、今日14日にもブラジルに帰国する。テレは6月末までの契約で、今後のアピール次第で契約延長を予定していた。昨季7月に加入し5試合無得点。今季は3月3日開幕千葉戦から5試合出場もノーゴールに終わっていた。今後の飛躍が期待されたが、クラブはチームへの影響を考慮し、厳しい処分を下した。

 高さと強さを期待された助っ人も、プロとして最も大事な心の部分で弱さを露呈してしまった。5日の練習後、北九州戦の遠征メンバーから外れたテレは、悔しさのあまり同日夜に札幌市内の飲食店で6日朝まで飲酒。同日の午前練習に二日酔い状態で参加した。指導した名塚善寛コーチ(43)が事態を重くみて練習をやめさせ、帰宅させた。

 報告を受けた三上大勝GM(41)が10日に、代理人を挟んで本人に事情聴取。同GMは「深く反省していたが、メンバーを外れ、悔しい思いで練習に臨んでいる選手は他にもいる。規律を乱し他選手の信頼も失った。契約終了までのアピール機会も少なく、解除に至った」と説明した。

 テレ退団にともなう現時点での緊急補強は行わない。リーグ後半の登録期間となる7月19日以降をめどに新選手の獲得を目指す。同GMは「テレが6月で一端、契約が終わることを想定し準備はしている。今後、日本人を取るか外国人を取るかも考えていく」と話した。