難敵攻略の糸口が垣間見えた!? 日本代表がW杯カタール大会1次リーグ初戦でぶつかるドイツ代表が16日、オマーン代表と親善試合を行い、1-0で辛勝した。格下相手に凡ミスが目立った一方で、接戦を演じたオマーンは、カウンターで決定機を演出。森保ジャパンが掲げるスタイルにも通じるプレーだった。日本代表が持ち味を出せれば、勝機は見いだせそうだ。
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粘り強く守り、速い攻撃でゴールを陥れる-。オマーンの決定機は0-0の後半22分だった。自陣から奪ったボールをすぐさま前線の左サイドへ。帰陣がルーズになったドイツに対してすぐにボールを右へ振り、中央の相手スペースに走り込んだFWにクロスを合わせた。わずかに枠を捉えられなかったが、シュートを放ったアル・ガサニは、完全にフリーだった。
ドイツ代表のフリック監督は「デュエル(1対1の競り合い)は望んでおらず、ケガのリスクは冒したくなかった」と、低調に終わった試合内容も意に介さなかった。ただ、以前からカウンター対策には課題を抱えている。9月のネーションズリーグでイングランド代表と対戦した際も、ボールを奪われたあとの対応で後手に回り、ピンチを招いた。そして、W杯直前の試合でも、同じような形で得点機を与えた。
守備を軸に据えて、素早い攻撃を仕掛けたこの日のオマーンの戦い方は、日本代表に共通する。日本のサイドにはMF伊東純也、久保建英ら、1人でも敵陣深くに攻め込める選手がそろう。耐えて奪い、前掛かりになったドイツのスペースでアタッカーにボールが供給されれば、得点のチャンスにつながる。
森保ジャパンのスタイルが間違っていないことは、この一戦で示された。ただ、デュエル王のボランチ遠藤やDF冨安がカナダ戦を欠場。指揮官は「状態が不確定な選手のコンディションを見極める」と、ベストメンバーを組めなかった本番前最後の試合も使って、安定したディフェンス構築への準備を進めた。オフェンスの基盤でもある守備網を整備できるか。初戦まで残された6日間での課題になる。【岡崎悠利】
〇…決定機を許しながら辛勝したドイツだったが、攻撃陣の破壊力は前評判どおりだった。司令塔のMFキミヒは後半から出場も、前半から多くのチャンスを作った。GKの好セーブ連発やポスト直撃のシュートもあって得点こそならなかったが、フリック監督が「気温に慣れるために」と話したように、この一戦はあくまでも試運転。17歳の新鋭MFムココや、決勝点のFWフュルクルクら、厄介なアタッカーが日本戦では本気モードになる。


