【ドバイ(UAE)=岡崎悠利、栗田尚樹】20日に開幕するワールドカップ(W杯)カタール大会に臨む日本(FIFAランキング24位)が、カナダ(同41位)に敗れ、本番前最後の強化試合を終えた。後半ロスタイムにPKから失点した。
森保一監督は攻守に連動する戦術の確認や、選手個々のコンディションを見極める場。そんな中、先制点を挙げたMF相馬勇紀(25=名古屋グランパス)や、正確なパスで好機を演出した柴崎岳(30=レガネス)が評価を高めた。
故障者が続出している日本は、MF鎌田大地、伊東純也、主将のDF吉田麻也ら主力をベンチに置いた。4-2-3-1の先発メンバーはGK権田修一、DFラインは左から伊藤洋輝、板倉滉、谷口彰悟、酒井宏樹。ボランチは柴崎と田中碧、攻撃的MFの左が久保建英、トップ下に南野拓実、右に相馬。そして1トップに浅野拓磨が入った。故障明けの板倉、浅野がさっそく先発でピッチに立った。
前半9分、柴崎がカナダDFラインの裏に出した縦パス。このボールに相馬が素早く走り込んで右足ジャンピングボレーで合わせ、ゴールを奪った。
前半19分には久保が左サイドから強烈なシュートを放ったが、ゴール右へわずかに外れた。序盤は日本ペースだったが、一瞬のスキを突かれた。
前半21分のCK。中央で相に擦らされたボールを最後はDFビトリアに押し込まれた。1-1となった。その後も、強いフィジカルとスピードあるカナダの攻撃に苦しみ、ボールを握られる展開が続いた。
日本は連動した守備から攻撃に転じ、久保が個人技でシュートに持ち込む場面もあったが得点には至らなかった。後半開始から、浅野に代えて上田綺世、久保に代えて堂安律、酒井に代えて山根視来をピッチに送った。
均衡が破れない状況に後半21分、田中に代えて鎌田、板倉に代えて長友を投入。ボランチの遠藤航と守田英正が離脱していることもあり、鎌田はフランクフルトでプレーするボランチを試した。さらに後半40分には南野に代わり、吉田が入り交代枠の6人を使い切った。そして最後は3バックにシステムを変更した。
後半44分には柴崎のスルーパスから山根が抜け出し右足シュートを放ったが、惜しくも右ポストを叩いた。そしてロスタイム、山根が相手選手を倒し、PKを与えた。これをカバリーニに決められ、土壇場でまさかの失点となった。ただ、敗れたとはいえ負傷者を出すことなく、試合勘を磨きつつ選手の状態を確かめられたことは収穫だと言えそうだ。
今回のUAE遠征には、脳振とうからの復帰プログラム中のMF遠藤、左ふくらはぎに違和感があるMF守田、体調不良で合流遅れの三笘薫は不参加。また、右太もも負傷の冨安健洋はチームに同行こそしたが出場しなかった。
初の中東開催となるW杯は11~12月の冬開催とはいえ、気温が高く蒸し暑い。総力戦となることを見据えて準備を進める。日本は1次リーグE組で23日にドイツ、27日にコスタリカ、12月1日(日本時間2日)にスペインと対戦する。


