「ピクシー」がFIFAワールドカップ(W杯)に帰ってくる。
J1名古屋グランパスなどで活躍したドラガン・ストイコビッチ監督(56)率いるセルビア代表(FIFAランキング21位)が、日本時間の25日午前4時にG組の1次リーグ初戦で王国ブラジルと対戦する。
23日、ドーハ近郊で記者会見し、優勝候補のブラジル戦に向けて「試合は0-0で始まる。セルビアにも勝つチャンスはある。恐れる必要はない」と強気に話した。
W杯に2度出場し、国内での人気は抜群。昨年3月にセルビア代表監督に就任すると、強豪ポルトガルを抑え1位通過で、母国を大舞台へ導いた。道を歩けば写真を求められる。人気はさらに不動になった。
監督として初めて挑むW杯。日本、中国のリーグを渡り歩いた指揮官のチャレンジャー精神は、選手たちにも浸透。ベテランDFのS・ミトロヴィッチは「最初の瞬間から彼は素晴らしいメンタリティーを私たちに与えてくれた」と話していた。
監督の右腕は、日本人のアシスタントコーチ、喜熨斗勝史氏(58)。決戦2日前の22日、喜熨斗氏がパーソナルコーチを務めてきた縁で、元日本代表FWカズがチームを訪問した。ブラジルをよく知るレジェンドの姿に、選手たちも心から喜んでいたという。「ピクシーはなぜか必ず、結果を出しちゃうんですよね(笑い)」と喜熨斗氏。妖精の新たな章が始まる。【磯綾乃】


