AIが日常に溶け込む時代になった。ならば、サッカー・ワールドカップ(W杯)の行方もAIに聞いてみたくなる。15日早朝、日本代表は初戦で強豪オランダと対戦する。果たして勝機はどこにあるのか。今回は、ChatGPTの有料版(Plus=月額3000円)に、日本の勝率と勝ち筋を尋ねた。
返ってきた答えは、意外にも少し厳しい数字だった。ChatGPTは「僕の見立てでは、日本の90分勝利は28%です」と回答。引き分けを含めて勝ち点を取る確率は55%前後とした上で、「相手がオランダでも、日本が勝てる道筋は十分にあると思います」と分析した。
もっとも、日本にとって条件は軽くない。「三笘、遠藤不在の分を、組織力でどこまで埋められるかがポイントになると思います」と指摘した。遠藤の回収力や試合を落ち着かせる力、三笘の突破で局面を変える力が使えない以上、全体の設計が重要になる、という見立てである。
その中で、攻撃の鍵としてChatGPTが挙げたのが久保建英、中村敬斗、前田大然だった。久保については「単にラストパスを出す選手というより、日本が自陣から脱出するための逃げ道になってほしい」と表現。右サイドやハーフスペースで引き出し、逆サイドへ展開できれば、日本は守備一辺倒の流れから抜け出せるとした。
中村については「先発でも途中出場でも怖い。左サイドで前を向いた時に、試合の温度を変えられる選手です」と評価。カットインからのシュートやファーへのクロスで、三笘不在の左に違いを作れるとした。
前田についても「得点者として見るより、オランダの設計図を壊す選手として見たい」とし、前線から圧力をかけ、相手を狂わせる役割に期待を寄せた。
一方で、オランダにも不安材料はあるという。ChatGPTは、正GKフェルブルッヘンの状態や、前線デパイのコンディション面に懸念があるとした上で、「だからこそ、日本にとって無理な相手ではありません」とみていた。
では、どう戦うべきか。ここでも答えは明快だった。「一番大事なのは、前から行きすぎないことだと思います」。序盤は5-4-1気味のミドルブロックで構え、相手を外へ追い込み、奪った瞬間に久保を出口にして素早く展開する。「三笘がいない分、個の突破で押し切るより、久保を経由した速い方向転換が生命線になります」との見方も示した。
勝つなら1-0か2-1。ChatGPTは、日本の勝ち筋を「耐えて、横に揺さぶって、後半勝負」と描いていた。【山田遼太郎】


