モロッコが超ハングリー精神で前回王者のフランスものみ込む。
14日のフランスとの準決勝に向けて13日、前日会見に出席したモロッコのワリド・レグラギ監督(47)は、何度も何度も「ハングリー」と繰り返した。「私たちは疲れていません。繰り返します。私たちはハングリーです」。決勝トーナメント1回戦でスペイン、準々決勝でポルトガル、欧州の強豪国を倒しアフリカ勢初の4強入りを果たしたが、まだまだ満足していない。
レグラギ監督はフランス生まれ。前回大会で優勝する姿は「私に夢を与えてくれた」。4年がたった今、モロッコだけでなくアフリカの夢も背負い、大舞台に立つ。「決勝に進出するチャンスがある。それを逃してはならない。あと40年、50年は待てない。北アフリカ、アフリカのために成し遂げなければなりません」。大きな夢を見る目は野心に満ちている。
ポルトガルとの準々決勝の後に「私たちはこのW杯のロッキー・バルボアだ」と話した指揮官。人気ボクシング映画「ロッキー」になぞらえて、快進撃を続ける自分たちを表現した。「アフリカン・ドリーム」は、フランスを倒すだけではない。「決勝に行って勝ちたい。明日へとてつもないエネルギーを感じている。準決勝に進出できて満足するというのは、私たちには似合わない」。頂点に立つまでは、まだまだ“腹ペコ”だ。(ドーハ=磯綾乃)


