【ドーハ(カタール)13日=磯綾乃】FIFAワールドカップ(W杯)準決勝を前に、フランスの主将、GKウーゴ・ロリス(35)が、トットナムのチームメートで準々決勝でPKを外したイングランドの主将、FWハリー・ケーン(29)へメッセージを送った。「イングランド代表チームにとってもハリーにとっても難しい時期だが、彼はこのワールドカップでチームのために成し遂げたことを誇りに思うことができると思う」。優勝候補と言われたチームを率いた盟友をたたえ、思いやった。

ロリスは、モロッコとの準決勝に向けて前日会見に出席。10日の準々決勝で対戦したケーンの話題に及んだ。ケーンは後半9分にPKを決めて1度は追いつくも、1-2の後半39分にやってきた2度目のPKのチャンス外し、敗戦の責任を一身に背負っていた。

W杯の場ではライバルでありながら「僕たちはかなり大切な関係を築いている」という深い間柄。ロリスはこの日、試合後の思いを明かした。「私たちは試合後にテキストメッセージを送った。試合直後、ロッカールームで言葉を見つけるのは簡単ではなかった。彼には少し休息が必要だったと思う」。ケーンは11日に自身のツイッターを更新し「心が痛くて、乗り越えるのに時間がかかるが、それはスポーツの一部」と投稿していた。

約10年間にわたりトットナムでチームメートの2人PKの瞬間を目の前で見ていたからこそロリスは、盟友が再び立ち上がってくれると信じている。

「サッカーの歴史において、メッシ、クリスティアーノ・ロナウド、エムバペなど、多くのトップ選手がキャリアの中で重要なPKを外した。彼が懸命に努力し、トットナムと代表チームを輝かせてくれることは間違いない」

完全復活した友と笑顔で再会するためにも、W杯を最後まで戦い抜く。