昨季限りで引退した元イタリア代表FWトッティ氏が、18日からラツィオ州のUEFAの指導者ライセンス取得に向けて、ローマの練習場トリゴリアでBコースを受講し始めた。19日の伊紙ガゼッタ・デロ・スポルトが報じた。

 このコースの受講料は監督名簿への登録料も含めて778ユーロ。本来ならトッティ氏は2006年W杯優勝選手のため、このコースをとばして上級コースを受講することもできる。しかし個人的な理由でこのBコースから受講することを決めた。

 コースは全部で144時間。技術及び戦術、指導メソッド、スポーツ医学、協会規律、サッカールールなどの10科目に分かれており、受講が終了すれば実地試験が行われ、その後12月中旬に最高140点の試験を受けることになる。このライセンスにより、セリエD以下のアマチュアチーム、それにプリマベーラを除く全下部チームを指揮することができる。

 トッティ氏が授業が行われるチャンピオンズルームと呼ばれている部屋に入ると、女性3人を含む受講生約50人から拍手が起こった。そして技術及び戦術論2時間、教育心理学2時間、合計4時間の授業が行われた。トッティ氏は熱心に授業を受け、「これからは勉強しなくては」とコメントしていた。