西アフリカ・リベリアの大統領選決選投票で、選挙管理委員会は28日、開票率98・1%での得票率を発表し、61・5%を得たサッカーの元スター選手で野党候補のジョージ・ウェア氏(51)の勝利が確実となった。ウェア氏は90年代にイタリアのプロリーグ・セリエAの名門、ACミランなどで活躍。95年にはアフリカ人選手初のバロンドール(欧州最優秀選手賞)にも選ばれた「リベリアの怪人」が、政治家の頂点に立った。

<政治家に転身した主なサッカー選手>

 ◆ペレ(ブラジル) 言わずと知れたサッカーの神様。当時の大統領に任命され、95~98年にスポーツ大臣を務めた。

 ◆ジーコ(ブラジル) 日本代表監督も務めた世界的スーパースター。ペレ同様に90年にスポーツ大臣に任命されるも、約1年後に鹿島アントラーズからオファーを受けて辞任。

 ◆ロマーリオ(ブラジル) 94年W杯アメリカ大会の優勝の立役者。10年に下院議員選挙に当選、14年には上院議員選挙に当選。

 ◆ハカン・シュクール(トルコ) 02年W杯日韓大会で活躍し、注目された。11年に行われた総選挙で国会議員に当選。

 ◆釜本邦茂(日本) 68年メキシコ五輪で銅メダルに輝き、得点王も獲得した。95年の参議院議員選挙に立候補し、比例区で当選。01年の参院選で落選し、政界を引退。

 ◆レジェップ・エルドアン(トルコ) 大学卒業後、アマチュア選手として地元クラブチームに所属。イスタンブール市長、政党党首を経て、03~14年に首相。14年大統領選で当選し、現在も在職中。