元イタリア代表のレジェンドで、ACミランで活躍したフランコ・バレージ氏(59)は18日、東京都内で行われた日本でのACミラン公式ファンクラブ開設とアカデミー開校の記者会見に出席した。セリエAの現状やマラドーナについて語った。

セリエAの現状について「他国のリーグより魅力がないかもしれない」と、プレミアリーグやスペインリーグに後れを取っていると認めた。その理由として「他国リーグに比べてセリエAは経済的に厳しい。良い選手は他国に行くからね」という。さらにユベントスの1強になっている現状にも「経済が(他のクラブに比べて)安定している。自前のスタジアムを持っているからね」と話した。一方で古巣については「ミランとインテルは失敗している」と認め、今後については「良い争いができるようになるだろう」と復権を期待した。

「今までで対戦した中で一番難しかった相手は?」との質問には、「多くの選手が手ごわかったが」と前置きした上で「強いて挙げるとすれば、マラドーナ」とアルゼンチンの英雄の名前を出した。マラドーナが在籍していた「ナポリでの試合がとても厳しかったと記憶している」という、「ファンタジスタなので、1対1でもそうだが、1対2でもなかなか(ボールを奪うのが)難しかった」と当時を振り返った。マラドーナのすごいところは個人技だけでなく「他の選手を生かすのも上手だった。彼だけのマークではだめだった。優秀なフォワードだった」とコメント。名だたる名プレーヤーの中でマラドーナの印象が強烈だったことを明かした。