スペイン・スーパーカップが来年1月にサウジアラビアで開催されることになったとスペイン紙アスが12日に報じている。22年までの3年間はサウジアラビアで行われる。

これまで同大会は毎年8月にリーグ戦と国王杯の王者がホーム&アウェーで対戦し、夏の風物詩となっていた。しかし今シーズンから大会形式を変更し、リーグ戦の1、2位、国王杯のファイナリスト2クラブの合計4チームが参加し、トーナメントを戦うことになる。

今シーズンはバルセロナ(リーグ1位)、バレンシア(国王杯優勝)、アトレチコ・マドリード(リーグ2位)、レアル・マドリード(リーグ3位。※国王杯のファイナリスト2クラブがバレンシアとバルセロナのため)の、チャンピオンズリーグを戦っている4クラブが参加する。

11日に組み合わせ抽選会が行われ、サウジアラビアの都市ジッダで来年1月8日にバレンシアとレアル・マドリード、9日にバルセロナとアトレティコがそれぞれ準決勝で対戦し、12日に決勝戦が開催される。そのためクラシコやマドリードダービーといったビッグカードが新年早々から実現する可能性がある。

サウジアラビアは同大会誘致のため、スペインサッカー連盟に3年間で合計1億2000万ユーロ(約144億円)という莫大(ばくだい)な契約金を支払うとのこと。

今シーズン参加する4クラブへの分配金は公表されていない。しかしアス紙によると、Rマドリードとバルセロナが900万ユーロ(約10億8000万円)、Aマドリードが600万ユーロ(約7億2000万円)、バレンシアが300万ユーロ(約3億6000万円)と差が出ており、これに対し当然バレンシアは抗議しているという。

一方、スペイン紙マルカは決勝進出の2クラブに1200万ユーロ(約14億4000万円)、準決勝で敗れた2クラブに890万ユーロ(約10億6800万円)、スペインサッカー連盟に800万ユーロ(約9億6000万円)がそれぞれ分配されると報じている。

(高橋智行通信員)